入社式・内定式幕の“テープで設置”のポイントと注意点

内定式・入社式幕の取り付け

入社式や内定式に使用する横断幕を設置する際の方法は色々ありますが、今回は両面テープやコマンドタブなどのテープで張り付ける方法についての解説です。

入社式・内定式幕の素材

当店で取り扱いのある入社式や内定式で使用する幕の素材は大きく分けて耐久性の高く長年使って頂ける[ターポリン]素材と単発使用で低コストに幕を作れる[ポスターペーパー]仕様があります。
ターポリン生地とは布や織物に塩ビシートを貼り合せたり、塗布させたりして加工させた塩化ビニル系多層素材の事で、現在では防水性・耐久性のあるシート素材として使われています。
今回はこのターポリン生地を中心に設置方法について解説しています。

ターポリン素材の特徴

ターポリンのメリット

入社式幕や内定式幕でターポリン素材の幕を使う大きな理由として、ターポリン素材は[塩ビ][ポリエステル繊維][塩ビ]の3層構造となっており、屋内はもちろん屋外でも長期使用に耐えれる高耐久があげられます。

この高耐久の特性を活かして一度作ると毎年の入社式や内定式などのイベントで繰り返して使うことが出来てとても経済的!屋外での使用でも雨ざらしの環境でも3年程度はご使用いただけます。
また、丈夫なターポリン素材は手で破るのも難しく大きなサイズの幕(3000mm~)でも紙素材とは違い、設置中に破けるなどもなく安心して設置いただけます。さらに[ターポリン(厚手)]素材は防炎素材となっており、商業施設などでの使用で素材に防炎性を求める場所での利用でも安心です。

ターポリンのデメリット

同じ大きさのポスターペーパーと比べるとターポリン(厚手)の商品は素材の厚みも420μで510g/㎡の重さとなっており重たくなります。これは入社式幕でよくご注文いただくサイズの一例として、3000mm×600mmで約1kgとなります。これと比べてポスターペーパー素材の場合約300gとなり重めの素材となります。ただ、同じターポリン素材でも薄手のタイプのターポリンもご用意しております。ソフトターポリン素材の場合350g程度と軽く、持ち運びにも便利です。軽さをお求めの場合はこちらの素材もご一考ください。

入社式や内定式で使うターポリンの種類

ターポリンとは仕様や目的に合わせてとても多くの種類が各メーカーから販売されています。当店の取り扱いのターポリンは4種類となります

  • ターポリン
  • ソフトターポリン
  • メッシュターポリン
  • 遮光ターポリン

また、当店では取り扱いはございませんが不燃ターポリンや吸着ターポリン、シルバーターポリン、防音ターポリンなど様々なターポリン素材があります。

ターポリン(横断幕)の設置方法

ターポリンのロープ取り付け

ターポリンで作った横断幕の設置方法は横断幕にハトメ穴を開けロープなどでフェンスや柱などに括りつけて固定することが多いです。この他にも横断幕に袋縫い加工を施しパイプなどを通して固定など様々な固定方法があります。これらの設置方法は常設する際によくも使用される方法です。

入社式や内定式で使用する横断幕は1日だけの使用という事と見栄えを良くするため縫製などを行わない状態で納品します。このような短期使用の場合は簡易的に設置する事多くなります。

当店では短期使用の場合は[画鋲(押しピン)]や[両面テープ]をお勧めしております。ポスターペーパータイプでしたら設置場所によっては[マグネット]タイプなども有効です。※もちろんご要望頂きましたら短期使用でも横断幕の周囲縫製やハトメ加工も可能です。

両面テープで横断幕は張り付けれる?

ターポリン地への両面テープイメージ

ターポリン素材の中でも当店で入社式や内定式幕で使われているターポリン素材は[ターポリン]と[ソフトターポリン]の2種類の素材となります。これらの素材を利用して作った幕を設置する方法の一つとしてテープでの貼り付けがあります。
入社式幕や内定式幕の裏面に両面テープを貼って壁面に取り付ける方法です。両面テープでの設置は簡単に横断幕を取り付ける方法としてよくご利用いただいておりますが実際に使用する際に注意する点がございます。

両面テープには多種多様な種類があります。両面テープはある程度なんでも張り付くというイメージを持たれてる方も多いですが、実はテープには様々な接着条件があります。テープの種類によって張り付かない箇所が明確に分かれている為、条件によってターポリン地がそのままでは張り付かない場合があります。

両面テープ取り付けの際の注意!

両面テープの注意

両面テープが取りつかない素材として[塩ビ素材]となっているものや[凹凸面]となっているものは、前述で説明していたターポリンの仕様が[ポリエステル繊維で編み込んだ(凹凸)ものに塩ビでコーティング(塩ビ素材)]したものなので張り付きが弱くなる場合があります。また、横断幕を張り付ける『壁側』の素材にも注意が必要です。両面テープによって凹凸のある壁紙素材・木材・大理石に張り付かないなど様々な仕様があります。
必ずご利用前に詳細な仕様の確認をお願いいたします

実際に色々な両面テープを入社式幕に張って取り付けテストをしてみました!こちらの記事もご覧ください

入社式・内定式幕はターポリン素材以外にポスターペーパー素材タイプもご用意しております。色々なテープを試してみましたがポスターペーパータイプの素材利用の場合はある程度の接着力のある両面テープであれば問題なく張り付きました。 ただ、ポスターペーパー素材を利用の場合でも壁面側の素材の接着テストは必ず行う必要があります

おすすめの両面テープ、コマンドタブ

入社式幕や内定式幕を塩ビや両面テープで取り付ける方法として、当店ではコマンドタブでの取り付けをお勧めしています。もちろん使用される壁面との相性があるのですべての場所で“コマンドタブ”での取り付けがおすすめという事ではありません!

コマンドタブをお勧めしている理由はしっかり貼りつくという事と、簡単に剥がせるという事です。一般的な多目的両面テープでテストを行ったところ、ターポリン生地には問題なく接着しましたが、しっかりと接着しすぎる為ターポリンから両面テープを剝がす事が困難でした。[毎年利用されるならテープは剥がして保管ください。]また、当社の壁面(一般的な塩ビクロスタイプの壁紙)には接着が甘く、半日程で横断幕が落ちてしまいました。更に落ちる際に両面テープが一部の壁紙を剥がしてしまいました。[詳しくは “ターポリン生地で作った横断幕を両面テープで設置してみた”]

コマンドタブの取り外し

その点、コマンドタブは壁紙に数日間接着し続けた点と、剥がす際はコマンドタブを正しい剥がし方(壁と水平にひっぱって剥がす)を行えば壁紙を傷めずにとることができました。

ラミネート加工1

ただ、コマンドタブはそのままだとターポリンへの接着ができないのでターポリン地の両面テープ貼り付け箇所へラミネート加工を施します。ラミネート加工を施す事でコマンドタブをターポリンに取り付ける事ができました。

コマンドタブをご購入頂かなくても、入社式幕や内定式幕の裏面にラミネート加工を承っておりますので、ご希望の際はお気軽ににお申し付けください。

入社式幕・内定式幕のお問い合わせ