両面テープの設置方法は色々ありますが、今回は1日だけの設置などの超短期利用の際に使われる事の多い両面テープ(テープ系色々)での設置を試してみました!
そもそもターポリン地って何?
とても丈夫な素材で屋外で使う横断幕によく使われるターポリン素材。ターポリン素材の構造は[塩ビ][ポリエステル繊維][塩ビ]の3層構造となっており、屋内はもちろん屋外でも長期使用に耐えれる高耐久な素材。
この高耐久の特性を活かして一度作ると毎年の入社式や内定式、定例会議などのイベントで繰り返して使うことが出来てとても経済的!また運動会などの屋外でのイベントでの使用など色々な用途でご利用いただけます。雨ざらしの環境でも3年程度は利用できる便利な素材
ターポリン生地で作った横断幕はどうやって設置するの?
ターポリンで作った横断幕の設置には色々な方法があります。一番一般的な方法としてはハトメ穴という金属で補強した穴を横断幕に開け、その穴にロープやインシュロックなどで固定し設置する方法です。
ただ、この方法だと入社式などの1日しか利用しない簡易的な設置の場合そこまでの“頑丈な設置が必要が無い”という点と室内の事務所や会議室に設置の場合に壁側に固定に向いたフェンスや柱などが無い場合がほとんどです。
入社式や講義など室内で、1日利用などの場合の取り付け方法としては画鋲や押しピンなどでの固定や両面テープで取り付けされる場合が多いです。またさらに大きな会場・ホール会場などでは「バトン」と呼ばれる幕などを吊り下げる専用の設備を利用して設営されます。
両面テープの種類
ひとえに両面テープといっても色々な種類のテープがあります。
- 一般用
- 多用途用
- 耐熱
- 壁紙用
- カーペット用
- 金属用
- ゴム用
- シリコンゴム用
- プラスチック用
- 布用
- 透明
- 防水
- 建材仮止め用
- 粗面用
同じ両面テープでも薄さや厚み、強粘着・微粘着などによって更に色々な仕様のテープがあります。これらのテープは種類によって接着する素材が異なり似たようなテープでも貼りつかない場合があります。必ずテープをご利用前に仕様の確認が必要です。
実際にテープを横断幕に貼ってみました
多目的両面テープ一般用
まずは、テープ一番用途の使用頻度も多そうな“多目的両面テープ一般用”のテスト!
入社式幕の裏面に両面テープを幅いっぱいに、一本張り付けてみました。テープはかなりしっかりターポリン地(横断幕)につきました。
いざ、事務所の壁へ両面テープで入社式幕を設置!!
………テストの結果は、とても残念な事に………
半日程でターポリンの重さに耐えきれず落下してしまいました。
両面テープ自体は横断幕についたままだったので、今回使用した“多目的一般用両面テープ”は張り付ける際の押しが弱かったのか、壁紙への接着が弱かったのか横断幕を取り付ける事が出来ませんでした…
更によくよく見てみると…
壁紙の一部が両面テープに!
落下する際に壁紙の一部をめくる形で外れてしまったようです。
テスト結果は、当社の壁紙では使用した“多目的一般用両面テープ”は利用できませんでした。ただ、この結果はすべての多目的テープが壁紙に着かないという事ではないので実際につくかどうかは、使用する両面テープでお客様の環境でお試しください。
気を取り直して次の実験を、とテスト用横断幕を使いまわす為に張り付いている両面テープを剥がそうとした所、新たな問題が!
しっかりと両面テープとターポリンがくっつくのは良いのですが…ガッチリくっつきすぎて…両面テープがターポリン生地に張り付いて、両面テープを剥がせない!
かなりしっかりついた両面テープは剥がすのが大変で、擦っても粘着が少し残る感じとなってしまいました。毎年入社式や内定式でご使用いただく場合、使用後しっかりと両面テープは剥がして保管ください。
【結果】環境や種類にもよりますが一般的な多目的両面テープは、壁紙への接着はお勧め出来ませんでした
コマンドタブ
気を取り直して次のテープで実験です!“強く接着しっかり固定キレイにはがせる”がキャッチコピーのコマンドタブで横断幕の接着テスト
ポスターと違い重さのあるターポリンを取り付けるので、四隅ではなく30cmピッチで横断幕に貼り付け。
実際に接着テストをしてみると……こちらも多目的両面テープ同様に半日程で幕が落ちる結果に…
ただ今回は多目的一般用両面テープの時とは違い、コマンドタブは壁紙の方に接着し、ターポリンから剥がれて落ちる。という結果に。
コマンドタブの説明をもう一度読んでみると
取り付けられない所に凹凸面、塩ビ製となっていました。ターポリン生地は[ポリエステル繊維で編み込んだ(凹凸)ものに塩ビでコーティング(塩ビ素材)]した素材なので取り付けられないのかな…
と、いう事でターポリン自体に補強を入れて再度トライ!横断幕のコマンドタブを貼る部分にラミネート加工を施し接着面を“塩ビ”以外の状態にしつつ加工により凹凸を無くした状態にしてみました。このラミネート加工を施した部分にコマンドタブを貼っていきます。
3000mm×600mmの入社式幕に30cmピッチでコマンドタブで壁に貼り付けていきます。壁へ設置の際は壁面に30秒程押し付けながら貼っていきます。
※壁へ貼って直ぐに手を放す(コマンドタブに負荷をかける)と接着が固定されておらず落ちてしまいました。
入社式幕を設置テストをして1日経ちましたがバッチリ壁に着いたままでした!
その後、4日ほど経過しても剥がれませんでした!
まだまだ接着しそうでしたが十分な接着が確認できたので、次は入社式幕を剥がしていきます。コマンドタブは剥がす際にタブを引っ張る事でキレイに剥がせます。
剥がしたテープは壁紙を傷つけずに剥がす事ができました。ただし、コマンドタグの説明では壁紙に貼る場合は壁紙用タイプのコマンドタブを利用ください。と注意書きがあるのでお客様の設置面に合わせて仕様をお選びください。
【結果】横断幕へ加工を施せばしっかりと接着し、取り外すyにもキレイに剥がせて良い感じに使用できました!